BOTCON 2001
限定トランスフォーマー

今年もやってきました、ボットコン。
今回はなんと、サイバトロンの人気キャラ二人が新たな姿で復活です。


「大自然の怒りを味わうがいい!」

サイバトロン
メタルスタイガトロン

役割:ヴォーク・アヴァターラ(化身)
「己の調和を保て、さすれば残りは従うであろう。」

 ビーストウォーズの最後における死の後、タイガトロンは、ヴォークの強化されたパワーと共に生まれ変わり、新しい司令官プライマルプライムを助け、復活したタランスがその邪悪な計画を成功させるのを防ぐために、地球に戻って来た。トランスメタルビーストモードでは、ロケットパックを使って、400km/hのスピードで、4000kmの距離まで巡航できる。彼の鋭い感覚は、20km離れた場所にいる一匹のネズミの生命反応をぴったりと捉えられる。ロボットモードでは、タイガトロンは、自らのヴォークエネルギーを一撃の破壊的な突風に変えて放ち、分子レベルで物体を崩壊させる必殺技、「大自然の怒り」を使う事が出来る。二丁の冷凍ブラスターは、有機物と金属の双方を、瞬間的にミリケルビンの範囲(絶対零度近く)にまで凍結させる事が出来、組織も装甲も同じ様に、脆く、破損しやすい状態に変えてしまう。

シグやんの一言じゃ語れそうにないコメント
 生きてたよ〜!! タイちゃんが復活していれば、当然あの子も復活しています。いい人やんエイリアン!「そうだね」「そうだよ」
 ああ、もうこれで、ビークルモードで飛びながら、
「どうかしたでござるか?」
「うん、こうやって二人で一緒に空を飛ぶのって初めてだなって思って・・・」
なーんてまた、見ていて恥ずかしくなるようなラブコメやってるんでしょうねえ(笑)。
 おもちゃは見ての通り、日本だけで発売されたメタルスジャガーの色違いなのですが、アニメでのジャガーの顔データは元々、タイガトロンのビーストモードのものの流用なので、結構納得のいく選択でしょう。まあ、それ以上に説得力のある説明が、このタイガトロンに付属しているコミックでされてたりするのですが・・・。


「甘く見ないで、ただのカワイコちゃんじゃじゃないのよ・・・アーシー、変身!」
体力7 知力8 速度4 耐久力7 地位8 勇気8 火力6 技能10 レベル58

サイバトロン
メタルスアーシー

役割:ワルキューレ
「外見は常に惑わすもの。」

 かつてはサイバトロンの中の母性の象徴と見られていたアーシーは、グレートウォーの時代以来、自らを向上させる術を捜し出し続けてきた。一連の個人的な心の傷となる事件の後、彼女は仲間の前から去り、戦闘技能と心の焦点を研ぎ澄ませていた。新しいボディーを得た彼女の神秘的な再来には、味方も敵も同様に頭をのぼせ上がらせている。今や、敵の破損箇所を突いて攻撃するクリスタロキューションと、失われた格闘術のテッカイドーのマスターであり、再び敵対する者達に恐怖を印象付け続ける。新しい姿では、彼女はまた、必殺のエネルギーブレードと、集中型偏光シールドを振るい、そして、伝えられる所によれば、誰かに近く死が訪れる事を予知する能力を持っていると言われる。それ故、彼女の信頼を得るのは難しいのだと。

シグやんの一言そう来たかコメント
 考えてみたらボットコンで初めてのオートボットの限定トイですね。そして何より、アメリカではこれまで全く無かったアーシーの商品化です。変形する物としては公式には世界初でしょう。いろいろあって大分性格は暗くなってしまったようですが・・・。


レッカーズ WRECKERS

 レッカーズとは、かつてイギリス版コミックに登場した、サイバトロンの精鋭部隊の事。今回のボットコン限定コミックの前半では、ビーストマシーンズの世界観を元に、新たに結成されたレッカーズの活躍と、そこにアーシーが加わるエピソードが描かれている。
 新レッカーズは、新旧のサイバトロン、デストロンからなる混成部隊であり、姿は主に、BWやマシーンズの玩具のリカラーを想定して描かれている。実際に玩具が発売されているものは多くないが、独自に製作されたものが、イベントの展示物の中にあったそうである。
 それではそのメンバーを紹介しよう。

赤ゴリラ

プライマルプライム PRIMAL PRIME

 新レッカーズのリーダー。コンボイ達が古代の地球を離れた後、復活したタランスの陰謀をくじくべく、かつてコンボイを操ったクイックストライクのアーマーと、コンボイをスキャンしたデータ、そして初代コンボイのマトリクスを使って、エイリアンに作られた。
 彼の誕生の経緯は、コミックの後半「PRIMEVAL DAWN」に描かれている。その後、ビーストウォーズにおいて回収されなかった戦士達を率いて、セイバートロン星に戻り、ロディマスらと合流したらしい。

 日本でもトイザらスで限定発売された。

白ゴリラ

エイプリンク APELINQ

 レッカーズの指揮官。メガトロンのウイルスによる攻撃をロディマスと共に生き残り、たった二人で反撃のチャンスを伺っていた。プライマルプライムの到着した際に、ヴィーコンズの攻撃によって、プライム達のやって来たトランスワープ・ポータルに落ちてしまい、ビーストウォーズの真っ最中の過去の地球に運ばれる。そしてショカラクトを倒した後(2000年コミック)、再び開いたトランスワープ・ポータルから元の時代に戻って来た。

 2000年のBOTCONの限定トイ。テックスペックなどは去年のページを参照の事。

まだまだ現役

ロディマス RODIMUS

 若き騎士ホットロディマスとして、また、マトリクスの所有者ロディマスコンボイとして、グレートウォーの時代から戦ってきた英雄。現在はベテランとして、エイプリンクのアドバイザーでもある。彼の体は何故かメガトロンのウイルスを受け付けない体質であったため、エイプリンクはそれを元にウイルスに対するワクチンを作る事が出来た。エイプリンクが行方不明になったのを受けて、プライマルプライムに新レッカーズの指揮を託す。

 彼はグレートウォーの終結後、MAXIMALへのアップグレードを受けており、アップグレード前ががアニメ・コミック版の姿だったのに対し、新しいものは玩具版を元にした姿となっている。日本では2000年末に復刻版が発売された。

ぴかぴかでござる

タイガトロン TIGATRON

 水の底に沈んだジャガーの遺体にタイガトロンのスパークが融合し、復活。プライマルプライムと共に、ビーストウォーズの後の地球で、タランスの企みと戦った。一緒に復活した筈のエアラザーがレッカーズに加わってないのが少々(いや、かなり)気になるが・・・。

 左の図は必殺技「大自然の怒り」を使おうとしている所。おもちゃと同じく胸のパネルを開けている。ちなみに、ジャガーと同じくオプションのシールも用意されており、デフォルトがスパーク、替え用にエイリアンと、MAXIMALエンブレムの胸シール。腕用には、MAXIMALとレッカーズのエンブレムのシール(各2枚)が用意されている。

ヤギさん

ラムラス RAMULUS

 プライマルプライムらによって、コンボイ達が去った後の地球で発見されたポッドから生まれた戦士。コンボイが自分を見捨てたものと思い、不信感を抱いている。山羊に変形し、角を武器とする。
 設定は一般発売されたものと同じだが、何故か色が異なっている。(このカラーでの発売は無い)
 日本でも劇場版「コンボイ大変身」の公開に合わせて映画館で限定発売された。

コウモリさん

ソナー SONAR

 プライマルプライムによって回収されたと思われる戦士の一人。高い運動性と偵察能力を持つコウモリに変形する。今回のコミックでは特に目立った活躍は無い。
 ラムラスと同じく、日本でも映画館で販売された。

カエルちゃん

スピッター SPITTOR

 プライマルプライムによって回収されたと思われる戦士の一人。デストロン。毒電流を持った毒ガエルに変形する。おもちゃの設定では、忍耐強くメガトロンに忠実なキャラとなっているが、今回のコミックでは、左図のようにひょうきんな動作が目立つ。(という程活躍もしてないけど)

 日本では色とキャラクターを変更したものが、「カーロボット」のグッシャーとして発売された。

緑プテラノドン

フラクティル FRACTYL

 元々は97年のBOTCONの限定トイで、デストロンの地質学者。97年のコミックではアニメ版第1シーズンを元とした設定の中で登場していたが、その後プライム達に出会った経緯は不明。アーシーを仲間に加えるのに重要な役割を演じ、その際にメタルス化する。
 姿ははメタルステラザウラーの色違いであるが、おもちゃは発売されていない。

青ネズミ

パックラット PACKRAT

 フラクティルと同じく、元は97年のBOTCONの限定トイで、サイバトロンの盗賊。やはりプライムに出会った経緯や、メタルス化した理由などは謎に包まれている。卑怯で強欲な性格。
 姿はWAL-MART限定で発売されたメタルスラットルのリカラー版を元にしている。(発売当時からファンの間では「メタルスパックラットだ。」との声があった)

「もるもる〜」

ディプロイヤーズ DEPLOYERS
上から
モル MOL
ディロ DILLO
レイヴ RAV

 セイバートロン星に戻ったコンボイが新たに出会った仲間、ナイトスクリームが、惑星の地下深くで発見した古代のドローン。スパークは持たないが知性を有し、人語も解する。それぞれが強力な支援兵器に変形。
 なお、彼等を発見した事はコンボイとナイトスクリームの記憶から消去され、彼等はそのままレッカーズに加わる事となる。

 日本では未発売。

「じろじろ〜」

「♪からから」

ピンクのクモ

アーシー ARCEE

 グレートウォーの中でダニエルを守れなかった事から、以来数百年に渡って他者と交わるのを拒み、心を閉ざし続けてきた。過去を知るロディマスの説得もはねつけるが、やはり戦いの中で友人を失ったというフラクティルが目の前で瀕死の重傷を負ったのを見て、彼を助けたいという気持ちから、再び戦いへと加わっていく。

 この姿はグレートウォー終結後、MAXIMALにアップグレードして得たもの。

サっちゃん

サイクロナス CYCLONUS

 かつてはデストロンのナンバー2として恐れられた戦士。誇り高く、無慈悲な性格。姿はウルトラ版のジェットストームの色違いであるが、何故ヴィーコンズと同じ姿をしているのか、どうしてレッカーズに加わったのかなどは一切謎。確かにジェットモードの姿とロボットモードのうさ耳なんかはそっくりだけど・・・。

 おもちゃは発売されていない。

生きてたんだ・・・

スカイワープ SKYWARP

 サイクロナス同様、元はデストロンの航空兵。テレポート能力でサイバトロンを苦しめた。やはりその姿と、レッカーズへの参入理由は不明。

 姿はデラックス版ジェットストームの色違いだが、例によっておもちゃは発売されていない。

誰?

ローターボルト ROTORBOLT

 レッカーズの航空部隊の一員。起源が明かされておらず、完全なコミックのオリジナルキャラ。姿はヘリコプター型のヴィーコン、オブシディアンの色違いだが、当然の事ながら非売品。

 その後、とある方より、マーベルコミックの中に同名のキャラクターがいたらしい、との通報を受けたのですが・・・こちらが答えです

あの人は今・・・

デフコン DEVCON

 エピローグにて、レッカーズのシャトルに乗り込んできた侵入者。かつてのサイバトロンの賞金稼ぎと同名だが、果たして・・・。

 姿はフォーミュラカータイプのヴィーコン、ミラージの色違いで非売品。頭部に備えられた銃座が、やはり旧デフコンを連想させる。

白髪ライオン

アルファートリン ALPHA TRION

 サイバトロンの長老として、セイバートロン星の歴史を見守ってきた人物。その精神はベクターシグマと一体化した筈だが、エピローグにおいて、オラクルは彼の復活を試みる・・・。

 姿はライオンに変形するマシーンズのサイバトロン、スナールの色違い(売ってません)。コミックのラストに描かれたレッカーズの集合イラストでは尻尾に当たる部分を、老人らしく杖として使用。(スナールでは剣状の武器となる)

その他

ちょっとマイナー

クェイク QUAKE

 かつては初代メガトロンに仕えたデストロン軍団ターゲットマスター部隊の一員であった。メガトロン(BW・BM)によってそのスパークを回収され、ヴィーコン・ジェネラルの一人となる。姿は玩具版タンカーの色違いだが、アニメ版のタンカーとはかなりデザインが異なるため、別人と言われてもあまり違和感が無い。彼と同じ姿をしたドローンも多数存在する。

 ヴィーコンズ側ではこの他に、ブラストチャージ(彼も初代メガトロンの指揮下にいたらしい)、スパイストリーク、ミラージ、スカベンジャーなども登場している。なお、このコミックでは、量産型のヴィーコンも言葉を話す事が可能なようだ。

おもちゃは結構面白いよ

ミュータント MUTANTS

 メガトロンのウイルス実験によって、ロボットモードへの変身能力を失った元フューザー戦士達。変わって、一つのビーストから別のビーストへ変身するようになった。
 左から、レーザークロー、リーダーのアイスバード、サウンドウェーブ(上)、ポイズンバイト(下)。

 オラクルから、オリオン星団へ行き、そこで自らの真の姿と傷ついたスパークを回復させるよう、使命を受ける。

色変え軍団

ダイノボット軍団 DINOBOTS

 ビーストウォーズにおいて戦死したダイノボットのスパークがもたらしたDNA構造図を元に、スーパーコンピューター・オラクルが、ウイルスから生き残ったトランスフォーマーの一団をリフォーマットしたもの。上段左から、マグマトロン、リーダーのティーレックス、下段左から、ストライカー、ラプティコン、ダイノトロン、エアラプター、トライセラドン、テラノトロン。

 オラクルからの使命は、かつてのダイノボット軍団に欠けていた野性と思考の調和をとり、「眠れる巨人」を復活させる、という判じ物めいたものであった。

 玩具は主に、「ビーストウォーズネオ」のデストロンを中心とした恐竜型ビーストのリカラーで構成。マグマトロンに関しては、「ネオ」と同一人物である事を匂わせる設定も存在している。

個人的にはウルトラマグナスの生まれ変わりって設定だったり・・・

おまけ
スカイギャリー ?

 コミック冒頭での、グレートウォーの回想シーンの中に登場。劇中では単に「シャトル」としか呼ばれていないが、その姿はバトルスターズ隊長スカイギャリーそのもの。トレーラーを投下するギミックもしっかり描かれている。

 日本オリジナル商品で、海外では発売されなかった。
ところで変形間違ってる?(後ろの着陸脚が・・・、飛行形態だとすると今度は前たたんでないのが変だし)

PRIMEVAL DAWN

 コミックの後半は、コンボイ達が去り、ビーストウォーズが終結した後の地球を舞台に、プライマルプライムの誕生とタイガトロン、エアラザーの復活を描いた話となっている。今回は顔見せ程度であるが、ストーリーは、ビーストウォーズのメインライターの一人であるBOB FORWARD氏が担当しており、本編で描ききれなかった部分など、続編が期待される。(ちゅうかメタルスラザちゃんの行く末マジで不安なんですが・・・)

「・・・ござる。」「でしょ。」

エアラザー AIRAZOR

 タイガトロンと共に、エイリアンによって再び地球に派遣され、機能を停止したプロト体の一つと融合して復活。より女性らしい姿を得て、ついに女の子宣言を果たす(笑)。

 日米ともに一般発売されてはいるが、米国版カラーに合わせているため、やや色合いが淡白になっている。個人的には日本版の色合いの方が綺麗だと思うんだけど、まあしゃーない。

「そうっスね」「そうっスよ」ウヒャヒャヒャヒャヒャ

タランス TARANTULAS

 デストロン秘密警察の潜入工作員であり、謎の組織ユニクロンズスポーンの一員でもある。エイリアンの攻撃によって爆死したかに見えたタランスであるが、その実なんと、エイリアンのパワーを自らのスパークに取りこんでいた。マトリクスのパワーを狙い、宇宙の支配を企む。

 99年末に発売されたFOX-KIDSリカラー版のメタルスタランスの姿を元にしており、灰と黒のカラーリングがアンデッドらしさを象徴しているかのようにも見える。

にゃにを考えているのやら・・・

トリプティコン・エージェント TRIPREDACUS AGENT

 デストロン連の三馬鹿長老こと、トリプティコン評議会から派遣された工作員。すなわちジャガーと思われるが、どういう訳か名前は秘密らしい。設定では、そのスパークはエイリアンによってサルベージされたものらしいが、何故彼がタランスの下についているのかは不明。

 トイはメタルスチータス2の色変えで、WAL-MARTで限定発売された。また、日本限定のシャドーパンサーがHASBROより通信販売された際にも、この名前が付けられていた。

 なお、後ろの試験管の中に見えている影は、イグアナス(右)およびレーザークロー(左)のようだ。


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