B
T

11
デストロン
諜報破壊兵
ラヴィッジ

●役割…諜報破壊兵
●変化…シボレー コルベット

太古の地層から発掘された“ファイル X-9”の情報を元に、現代に復活したラヴィッジは、未来の記憶と知識を持つ恐るべき存在である。電磁放射シールドと最新鋭のBT技術により、ビークル・ロボットの両形態で完璧に姿を消す事ができ、背部ロケットと前腰部のスラスターを用い、長時間の滞空飛行が可能である。孤独を好み、残忍な策略に長けた彼は、デストロン軍団を永遠の支配種族にするという、過去に果たせなかった悲願を実現すべく、未来を変える絶好の機会を狙っている。

●武器…陽子爆弾
      フュージョンガン
      二連プラズマカッター


SYSTEM DESCRIPTION

 BT-11プランは「技術統合実験」の名目で確保された研究枠だが、その実態は旧時代の秘密機関“諜報情報研究局(I.I.I.)”関係者による、“X-9再生計画”の隠れ蓑として利用されたプロジェクトであった。X-9を“生きたTF”として復活させるため、計画チームは折しもEDCに捕虜として拘禁されていたオリジナルの“ジャガー”を運び込み、彼のライフフォースを利用して再起動を果たした。

 既製のBTユニット設計図を転用し即席で完成させた“ラヴィッジ”の機体には、完成後に彼が敵対行為に及ぶ危険性を考慮し、武装の除外と幾重ものフェイルセーフ装置の組込みが行なわれたが、未来の超技術を知るラヴィッジは、いとも容易く自動組立ラインを支配して安全装置を解除、加えて現代最先端の武器システムをも手に入れた。

 ラヴィッジの本体には、彼が“スパーク”と呼ぶ「生命エッセンスの核」が存在しないため、彼の「現在の姿」である、ジャガーと合体することで命を得ている。通常ジャガーは機能停止状態でカセットモードに縮小され、コンソールのオーディオユニット内に格納されており、彼自身は未だラヴィッジの存在さえ知らずにいる。