スプラング

■ユニバース設定

所属:サイバトロン
役割:空中防衛戦士
初登場:トランスフォーマー・ザ・ムービー第1話

「心の強さは体の強さに勝る。」

プロフィール:
スプラングは、洒落っ気があり、おおらかで、機転の利いた、どこか皮肉屋のサイバトロン戦士である。彼は信頼出来る楽観主義と、優れたユーモア、そしてとどまる所を知らない勇気の持ち主であり、その上、友や作戦のためなら、喜んで自らを犠牲にする意志を持っているのである。

能力:
スプラングは驚異的なジャンプ力を持っており、強力な脚の力を使って、長距離をホッピングのような動作で進む事が出来る。これを行なうロボットモードでの体格は非常に逞しく、胸は広く、腕は太く、極めて立派なボディビルダーのような優れた体型をしている。トランスフォームした時、自動車モードはとても強力で、バトルタンクとスピードカーの特性を併せ持っている。ロボットモードでは、巨大な風の筒を作り出すレーザーを持つ。ヘリコプターのブレードはコンクリートをも切り裂くライトセイバーにトランスフォームする。

■コミックでの活躍

 US版コミックでは、ザ・ムービーのみの登場。劇場版と同じく、ウルトラマグナスらを助けて活躍する。

 UK版コミックでの登場は、84話から。長老ザロンの命で、仲間のトリプルボット達とともにレッカーズに加わる。その際、デストロンに偽装して、レッカーズの指揮官インパクターを破り、実力を認めさせた。
 インパクターがザロンを守るために命を落とすと、彼の後を継いでレッカーズのリーダーに着任。ザロン、ウルトラマグナスの下で活躍するが、セイバートロン星に現れたコンボイを、メガトロンの策にはまってスパイと誤解、処刑しようとしてしまった事もある。この事で自信を喪失した彼は、セイバートロン星を巨大な宇宙船に改造しようと企む狂気の科学者フレイムの作り出したインパクターのゾンビに動揺、他のレッカーズとともに虜囚となってしまう。しかし、彼の必死の説得が、インパクターの意識を取り戻させ、彼の二度目の犠牲によってセイバートロン星は守られる事となる。
 やがて、レッカーズは未来世界からやって来たガルバトロン捕獲の任務を与えられ、地球に派遣される。最初の派遣では、ガルバトロンが街の中に現れてしまった事から苦戦を強いられてしまう。スプラングは自ら囮となって街を戦闘から解放するが、ガルバトロンには逃亡を許してしまった。タイムウォーズにおける二度目の派遣では、ガルバトロンの存在と時空の歪みを同じく危惧するセイバートロン星のデストロン司令部が派遣したメイヘム攻撃隊と合流、共同作戦をとる。しかし、現代世界のメガトロンと手を組んだガルバトロンの攻撃は凄まじく、レッカーズ、メイヘムズともにメンバーの大半を失ってしまう結果となる。
 ガルバトロンは辛うじて時空の嵐の中に消えたものの、セイバートロン星との交信を断たれたレッカーズとメイヘムズは地球で孤立、彼はメイヘムズの指揮官カーニバックに協力を呼びかけ、ここにサイバトロン・デストロンの枠を越えた互助組織サバイバーズが結成される。しかし、カーニバックらを裏切り者と見なすスナーラーら新メイヘムズは彼を執拗に狙ってきた。スプラングは、単身敵中に向かったカーニバックを救うべく、サイバトロン地球軍の司令官グリムロックに救援を要請。その後は地球軍の要請を受けて二手に分かれたデストロンの一方を叩くなど、協力関係を築いた。

 UK版アニュアルに発表された外伝エピソード「PEACE」では、地球暦2512年にロディマスコンボイの指揮下で、デストロンの全滅に成功。ロディマスより司令官の地位を委譲されるが、生き残ったデストロンのスパイ、トライトンの謀略によってウルトラマグナス派のサイバトロンとの間で戦争を起こされてしまう。