デストロン
クライオテック

役割:犯罪帝王

「戦争は良い仕事になる・・・ また快楽にもな。」

プロフィール:クライオテックは、セイバートロンの暗黒地下世界の歴史の中でも、最も危険かつ謎めいた人物の一人である。 かつては惑星で最も才能のある技術者の一人と見なされていたにも関わらず、クライオテックはデストロンの支配階級の行動に徐々に不満を募らせていた。 彼にとっては、指導者達はあまりにも早く、旧デストロンの伝統的な、支配と欺瞞の哲学を放棄してしまったように感じられたのだ。 際立った技術力と知性という彼の存在を活かす事の出来る、より多くの違法な機会を頼るうちに、クライオテックはいつの日か、セイバートロンで最も危険なアウトローとなり、その科学的な才能を、強請り、窃盗、暴動といった高貴とはとても言えない目的のために喜んで使った、いや、それ以上のものがあった。 クライオテックの論理的な思考と実利を好む趣向は、彼をこの上なく成功を収めたギャングとし、どのような新しい「ビジネスベンチャー」にも、鍛え抜かれた調査員の厳しさを持ち合わせながら手を出していった。 けれども、クライオテックは確かに自らの仕事に喜びの時間を見出していたのである。
 伝説のゴールデンディスクを盗み出した裏にいた天才的な犯罪者として、また、メガトロンを最初に指導した者の一人として、クライオテックはやがて、かつての弟子に裏切られる事となる、メガトロンがセイバートロン星を脱走し、自らの成功を求めて太古の地球へ向かったのだ。 メガトロンが帰還すると、彼は昔の教え子とある協定を結び、メガトロンにとって忌まわしいビースト形態を排除する事に進んで「協力した」、少なくともクライオテックにとってそれは最も容易く利用できるものである筈だった。 だが、メガトロンのトランスメタル2ボディの吸収に伴う変化による不意の苦痛に、クライオテックは一時的な機能停止に追い込まれ、自らの研究と開発事業をメガトロンの手に渡してしまう事となる。 子分と自らの力への追求の双方に裏切られ、クライオテックが回復した時に見たものは、彼の帝国と、そしてセイバートロン星が、メガトロンの邪悪な構想の手に落ちた姿であった。

能力:立派な知性と科学的な洞察力の他に、クライオテックはビースト、ロボット双方の形態で多種類の凶器を身に付けている。どちらのモードでも、ドラゴンの頭部に備えられた霜発射装置から、超冷凍アンモニアの突風を発射する事が可能であり、クライオテックは正確なコントロールによって、通り道にある殆どいかなる物体でも氷結、あるいは乾燥させる事が出来る。クライオテックの恐ろしい顎はまた、独立して標的を捉えられ、それぞれ数百マイルの実戦射程距離を誇る2本のプラズマ魚雷を発射する事が可能である。最も恐るべき武器は、おそらく彼の最も価値ある発明の一つであるスパーク摘出装置で、ビーストモードの尻尾に備えられている。戦場を氷の悪魔のように急襲し、クライオテックはしばしば敵の一人の上に降り立っては、強化された爪をあらわにし、今だ脈打つスパークをその体からただ暴力的に引き裂くのだ。そして、彼のターゲットマスターの相棒クロがその残り物を突つくのに任せてしまう。極めて知的で論理的であるが、クライオテックは今なお、とてつもなく凶悪な戦士なのである。

弱点:クライオテックには深刻な肉体的弱点が無い、只でさえ強力なトランスメタル2の超構造を彼自身がさらに強化した事から明らかである。万一彼の周到に巡らされた計画が失敗する事になれば、彼は孤立感と苛立ちの激しい発作に見舞われる事もあり得るだろうが、彼の計画はそう多く失敗する事はないのである!